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みなさんこんにちは!
シンワオートマチック株式会社の更新担当の中西です!
さて今日は
シンワのよもやま話~多様化~
ということで、アルミサッシ加工業がどのように多様化し、住まいや社会に新たな価値を提供しているのかを、製品面・技術面・用途面・市場面から深く掘り下げてご紹介します。
アルミサッシと聞くと、多くの人は住宅やビルの「窓枠」や「引き戸の枠」を思い浮かべるでしょう。しかし近年の建築ニーズや技術の進化に伴い、アルミサッシ加工業は単なる“枠づくり”の仕事を超えて、より多様で高度な機能・意匠・施工対応を担う産業へと変化しています。
かつてのアルミサッシは、主にシンプルな開閉機能と採光・通風を目的としていました。しかし、現代では建物の性能やデザイン性への要求が高まり、多様な種類のサッシが加工・供給されるようになっています。
高断熱サッシ(複層ガラス・樹脂複合型)
防音・遮音サッシ
防犯・防災仕様(シャッター一体型、防火対応)
スリムフレームやフレームレスのデザインサッシ
外構や店舗向けの大型スライド・折戸・パーティション型
これにより、アルミサッシは性能・意匠・使い勝手の三拍子を揃えた“建築部材”としての価値を確立しています。
加工技術も進化し、アルミサッシ業界は多品種少量生産と高精度対応が主流となってきました。
CNC機による自動切断・穴あけ・複雑加工の導入
一品一様の特注設計(リノベーション・増改築対応)
建築BIMとの連携によるCADデータ活用
異素材(木調樹脂、ガラス、スチール)とのハイブリッド製品
結果として、サッシ業者は単なる“下請け加工業”ではなく、建築設計の一端を担う技術職としての地位を確立しつつあります。
サッシはもはや“住宅だけのもの”ではありません。近年は非住宅建築や特殊施設、さらには屋外空間やリノベーション市場への進出が進んでいます。
高層ビル・公共施設・商業施設・病院・学校などの大型建築
カーポートやテラス屋根、ガーデンルームなどの外構製品
古民家やマンションのリノベーションに合わせた寸法調整加工
バリアフリー・ユニバーサルデザインへの対応製品の製作
現場ごとの用途・環境に応じた製品供給が求められるため、柔軟な提案力と設計理解力が求められる領域に進化しています。
現代建築では、サッシも「見せる部材」として扱われるようになりました。従来のシルバーやブロンズから脱却し、空間全体のデザインに合わせた色・質感・細部設計への要望が高まっています。
カラーアルマイト処理や焼付塗装での豊富なカラーバリエーション
木目調ラッピングや粉体塗装による素材感の演出
スリムデザインやフレームレス設計による“抜け感”の実現
建築家との協働による意匠性と構造性の両立提案
デザインニーズの多様化に応じて、アルミサッシ加工業は「空間演出の一部」としての高度な美的価値の創造に携わっています。
建築には、地域気候・文化・法規制などの多様な背景があり、サッシもそれに対応した加工・製品が必要です。また近年では環境配慮型の加工・製品開発も急速に進んでいます。
雪国向けの積雪・凍結対策サッシ
高温地域での遮熱・日射反射仕様
台風・地震対策型の高耐風圧構造
リサイクルアルミ材の活用やCO₂削減工程の導入
これにより、アルミサッシ加工業は地域に根ざした建築対応業でありながら、グローバルな環境課題に応える“次世代建材業”へと進化しているのです。
アルミサッシ加工業は、かつての一括大量生産・単機能製品の時代から、「個別対応・高機能・意匠性・地域性・環境性」すべてが求められる高度多様化の時代へと突入しています。
単なる建材製造ではなく、
✅ 建築の性能と快適性を担保する技術業、
✅ 空間に個性と美しさを与えるデザイン業、
✅ 持続可能な社会に貢献する環境対応産業、
こうした側面を持ち合わせた“進化する加工業”なのです。