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シンワのよもやま話~特殊な設計~

みなさんこんにちは!

シンワオートマチック株式会社の更新担当の中西です!

 

 

さて今日は

シンワのよもやま話~特殊な設計~

 

アルミサッシは「切断→穴あけ→組立→表面処理」という定番工程が基本ですが、案件によっては曲げ・異形切削・複合接合・機能追加・高意匠仕上げなどの“ひと手間”が必要になります。この記事では、現場からの要望に応えるための特殊加工の代表例・選定基準・品質確保の勘所までを、実務者目線でまとめました。


1. 形状系の特殊加工

1-1. R曲げ/三次元曲げ

  • ロールベンダーによる長尺R曲げ:カーテンウォールの方立や円形FIXで採用。

    • ポイント:伸び反発で狙いRから戻るため、試作で補正値を掴む。切欠き部がある場合は割れ防止のスリット応力逃がしを検討。

  • 三次元(多軸)曲げ:螺旋・S字など立体的な意匠に。

    • ポイント:曲げ後のねじれが出やすい。治具での全長矯正を前提に。

1-2. 異形切断・切欠き

  • CNCルータ/マシニングによる切欠き:クローザー座、錠前座、排水経路、ガラススペーサー用など。

  • 長孔(スロット):躯体誤差吸収やアンカー調整のために多用。

    • ポイント:長孔端部は止まり穴+ブリッジ加工にして応力集中を分散。

1-3. 高精度端面加工

  • フェーシング/面取り(C0.2〜R0.5目安):搬送・施工時の傷や切創を予防。

  • 鋸切断の歩留まり最適化+二次端面加工:意匠面のツヤ・筋目を揃える。


2. 接合・補強の特殊加工

2-1. 溶接・圧入・かしめ

  • TIG溶接:小ロットの特注框や装飾パーツの一体化に。

    • ポイント:熱歪み管理(順序溶接・治具固定・水冷)と仕上げ研磨。

  • 摩擦攪拌接合(FSW):歪みが少なく気密性・強度が安定。大型框や長尺部材に有効。

  • セルフクリンチング/リベット:薄板同士の非溶接接合。

    • ポイント:後工程の表面処理ライン(アルマイト/塗装)耐性をチェック。

2-2. ハイブリッド接合

  • 構造用接着剤+機械的締結の併用:耐風圧や開閉耐久の“利き”を均す。

    • ポイント:接着は表面処理前後のぬれ性/プライマー適合が決定打。

2-3. コーナー部の特殊組立

  • 角継ぎ金具+油圧プレスの標準を、

    • 高荷重部では補強プレート追加・ボルトトルク管理で変形を抑制。


3. 機能追加の特殊加工

3-1. 断熱(サーマルブレイク)

  • ポリアミドストラット挿入樹脂容接で熱橋を遮断。

    • ポイント:破断荷重・引抜き強度の事前確認と水密経路の分離設計

3-2. 気密・水密強化

  • ドレインホール・圧力平衡室・パッキン溝の追加加工。

    • ポイント:水抜き高さ/位置で性能が激変。模型で滴下試験を。

3-3. 防火・防犯対応

  • 耐熱ガスケット溝、ラミガラス用深溝、CP錠座ぐりなど仕様合わせ。

    • ポイント:ガラス重量増に伴うヒンジ・戸車の支持力再計算は必須。


4. 表面・意匠の特殊加工

4-1. 表面処理の拡張

  • アルマイト(陽極酸化):耐食と意匠の両立。切削面のスジ目均一化が鍵。

  • 粉体塗装・フッ素樹脂塗装:沿岸部や高紫外域で有利。

  • 木目調転写/ラッピング:高級内装や旅館・商業施設で人気。

4-2. テクスチャ加工

  • ショット/サンドブラスト:反射を抑えた梨地で高級感。

  • ヘアライン・鏡面研磨:隣接ステンレスとの質感合わせに。


5. 現場対応の特殊加工(リフォーム・不整形開口)

  • 不整形開口合わせ:傾き・ねじれを現調採寸→治具化→仮組判定

  • アール壁対応方立:現場のRと芯ズレを吸収するスペーサー設計。

  • 異種金属接触腐食対策:SUS・亜鉛めっき鋼と接する部位に絶縁ワッシャシール


6. 工法選定の物差し(5尺度)

  1. 性能:耐風圧・気密水密・開閉耐久・断熱・耐食。

  2. 外観:目線距離での段差・映り込み・艶ムラ。

  3. 公差:組立累積誤差、ガラスクリアランス、金物位置精度。

  4. コスト:初期費+治具費+段取り時間(小ロットは治具の“賃取り”が肝)。

  5. リードタイム:外注表面処理や金型改修のクリティカルパスを先読み。


7. 設備・治具の勘所

  • CNCルータ/マシニング:吸着治具のリーク対策、切粉回収。

  • 専用治具:0点治具で段取り短縮。繰返し精度を治具基準に集約。

  • 計測:ノギス+ピンゲージ+ハイトゲージ。重要部は三次元測定で記録。

  • トレーサビリティ:部材ID→加工条件→測定結果をバーコード連携


8. 品質保証フロー(例)

  1. 試作:狙いR・歪み・排水テストの初期流動管理

  2. FMEA:割れ・白化・塗装不良・漏水・ガタのリスク洗い出し。

  3. 量産前承認(FAI):要素寸法・機能確認の合否基準を共有。

  4. 抜取検査:外観(500〜1000mm視認)、寸法、機能(開閉荷重・漏水)。

  5. 是正:不適合の再発防止(治具・条件・設計)まで落とし込む。


9. 現場で起きがちな失敗と対策

  • R曲げ後の反発で枠が入らない → 試作で補正R表を作る。

  • ドレイン位置ミスで逆流模型滴下+切断断面観察で経路を可視化。

  • 塗装後の接着不良 → 前処理と接着剤の適合表を必ず確認。

  • ラミガラス化で戸車破損総重量に合わせた金物へ事前選定。

  • 異種金属腐食 → 絶縁シート/シール材/ビス材質の組合せ規定化


10. 見積り・図面依頼のチェックリスト

  • 用途:外部/内部/海浜・工場地帯 | 要求性能:耐風圧/気水密/断熱

  • 形状:直線/R(R=   mm)/三次元曲げ | 開口の歪み有無

  • ガラス:単板/複層/合わせ(t=   mm) | 重量見込み

  • 金物:錠種/ヒンジ/戸車 | 追加座ぐり・切欠きの位置寸法

  • 表面:アルマイト/粉体/フッ素/木目転写 | 光沢・テクスチャ指定

  • 断熱:サーマルブレイク有/無 | 使用樹脂・性能目標

  • 排水:ドレイン位置・径・数量 | 気密材:種類/硬度

  • 公差:意匠面ギャップ(目安   mm) | 計測基準面の取り方

  • 数量:試作(   set)/量産(   set) | 納期:   /

  • 添付:意匠図/構造図/現調データ(DXF・STEP・採寸票)


11. 事例スケッチ(代表的な“特殊加工”の組み合わせ)

  • 円形FIX窓:R曲げ方立+Rカバー+ラミガラス用深溝+ドレイン最適化+ヘアライン仕上げ。

  • 沿岸部の大型引違い:粉体またはフッ素塗装+絶縁ワッシャ+SUSビス+戸車強化+長孔で芯ズレ吸収。

  • 高断熱スリム框:サーマルブレイク+接着・機械併用のハイブリッド接合+排水経路二重化。


12. 特殊加工は“段取りと基準化”で勝つ

特殊加工の成否は、設計(仕様の言語化)→治具(基準の固定)→試作(補正値の獲得)→量産(再現性)の一連で決まります。難しい要求ほど、初期の情報整理と試作に投資した方が、結果的にコスト・納期・外観の全部で得します。

 

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シンワのよもやま話~経済的役割~

 

みなさんこんにちは!

シンワオートマチック株式会社の更新担当の中西です!

 

 

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シンワのよもやま話~経済的役割~

ということで、アルミサッシ加工業が果たしている経済的な役割について、住宅・建築市場、地域産業、雇用、環境、そして持続可能な社会の構築にまで視野を広げて深く掘り下げます。

 

住宅、ビル、商業施設、公共インフラ。こうした建築物の“顔”ともいえる窓や扉。その枠組みを形づくる「アルミサッシ」は、目立たずとも、建築の機能性・快適性・美観を左右する重要な要素です。

そしてこのアルミサッシを現場に合わせて設計・加工し、供給するのが「アルミサッシ加工業」。この業界は、建築業界の一部にとどまらず、地域経済・製造業・流通業との連携を通じて、経済全体に大きな影響を与えている基幹産業です。


1. 建築・住宅市場を支える「必須部材」の供給者として

日本の住宅市場や公共施設、オフィスビル建設には欠かせない「窓」「ドア」。その枠組みとして使われるアルミサッシは、新築・リフォームともに高い需要を持つ建材です。

● 市場への影響力

  • 新築住宅・マンションにはほぼ100%使用される重要建材

  • 非住宅建築(学校、病院、オフィス)にも対応する多品種・大量供給の安定性

  • リフォーム市場でも、断熱・防音・防犯強化ニーズの高まりに応じて需要が増加中

アルミサッシ加工業は、こうした需要に対して、建築設計に応じたカスタム対応・納期厳守・品質確保を通じて建設プロジェクト全体を支えており、住宅・建築業界の進行を円滑化する“インフラ的存在”となっています。


2. 地場産業としての雇用と地域経済への貢献

アルミサッシ加工業は全国に工場・作業所を持つ中小企業が多く、地域密着型の産業構造を形成しています。

● 雇用の受け皿に

  • 製造オペレーター、設計、検品、配送、現場納品など多職種

  • 特に地方では、高齢者や技能継承者の雇用機会を創出

  • 専門性のある職人技術が必要で、地域に根差した技能伝承型産業

● 地元経済への波及

  • 地元の建築業者・工務店・資材業者と連携し、地域経済の循環を形成

  • アルミ材・ガラス・金物などを扱う関連業種にも仕事を生み出す

結果として、アルミサッシ加工業は“地元に仕事と所得を生み出す産業”として地域経済の持続性を支える役割を担っています。


3. サプライチェーンを支える“中核的存在”

アルミサッシ加工業は、アルミ素材メーカー、建材商社、建築設計、施工業者との間をつなぐサプライチェーンの中核に位置しています。

● 上流から下流まで関与

  • 材料選定・加工・組立・試験・納品の全工程を担い、製品精度と施工性を保証

  • 短納期・小ロット・多品種対応によって、現場の施工効率に直結する貢献

  • 建材流通業者と連携し、住宅供給システム全体を安定化

このように、アルミサッシ加工業はただの製造業ではなく、建材流通と施工管理を支える“現場対応型プラットフォーム”でもあるのです。


4. 環境対応・エネルギー政策への貢献

建物の省エネルギー性能は、窓の断熱性・気密性に大きく依存します。アルミサッシ加工業は、その性能を担保する上で不可欠な産業です。

● 断熱性能と経済効果

  • 高性能サッシによって、冷暖房エネルギーを大幅削減

  • 住宅のZEH(ゼロエネルギーハウス)対応に必須の部材

  • サッシの進化が、光熱費削減=家計支出抑制=地域消費活性化にもつながる

● エコ素材とリサイクル

  • アルミはリサイクル性の高い金属であり、循環型経済の要

  • 再生アルミ材や環境配慮型加工によるサステナブル建築への貢献

こうした取り組みは、省エネ産業・環境関連投資の裾野拡大にも波及効果をもたらします。


5. リフォーム・再生市場の拡大に伴う役割強化

高齢化社会と住宅ストックの増加を背景に、住宅再生・リフォーム市場が拡大しています。そこでも、アルミサッシの“入れ替え”や“断熱補強”は重要なポイントです。

● 改修対応の需要拡大

  • 窓の断熱性能向上によるヒートショック対策

  • 防犯性向上・音環境改善など、暮らしの質向上に直結

  • 改修設計に応じた寸法調整・特殊加工の重要性

このような背景から、アルミサッシ加工業は今後も高付加価値リフォーム市場の成長ドライバーとしての役割を強めていくと考えられます。


アルミサッシ加工業は「建築経済を下支えする静かな主役」

アルミサッシ加工業は、華やかな印象こそ少ないかもしれませんが、
✅ 建築物の完成を可能にし、
✅ 地域雇用と経済循環を支え、
✅ 省エネ社会・環境保全に貢献し、
✅ 将来のリフォーム市場を牽引する

そんな「社会の縁を支える経済的基盤」としての役割を果たしています。

これからの時代、住宅や建物に求められる性能・美しさ・環境性が高まれば高まるほど、アルミサッシ加工業の経済的価値と存在感はますます大きくなっていくことでしょう。

 

 

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シンワのよもやま話~多様化~

みなさんこんにちは!

シンワオートマチック株式会社の更新担当の中西です!

 

 

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シンワのよもやま話~多様化~

ということで、アルミサッシ加工業がどのように多様化し、住まいや社会に新たな価値を提供しているのかを、製品面・技術面・用途面・市場面から深く掘り下げてご紹介します。

 

アルミサッシと聞くと、多くの人は住宅やビルの「窓枠」や「引き戸の枠」を思い浮かべるでしょう。しかし近年の建築ニーズや技術の進化に伴い、アルミサッシ加工業は単なる“枠づくり”の仕事を超えて、より多様で高度な機能・意匠・施工対応を担う産業へと変化しています。


1. 製品ラインナップの多様化:単なる“窓枠”から高機能部材へ

かつてのアルミサッシは、主にシンプルな開閉機能と採光・通風を目的としていました。しかし、現代では建物の性能やデザイン性への要求が高まり、多様な種類のサッシが加工・供給されるようになっています。

● 製品の広がり

  • 高断熱サッシ(複層ガラス・樹脂複合型)

  • 防音・遮音サッシ

  • 防犯・防災仕様(シャッター一体型、防火対応)

  • スリムフレームやフレームレスのデザインサッシ

  • 外構や店舗向けの大型スライド・折戸・パーティション型

これにより、アルミサッシは性能・意匠・使い勝手の三拍子を揃えた“建築部材”としての価値を確立しています。


2. 加工技術の多様化:高精度・小ロット・特注対応の時代へ

加工技術も進化し、アルミサッシ業界は多品種少量生産と高精度対応が主流となってきました。

● 技術の進化と多様化

  • CNC機による自動切断・穴あけ・複雑加工の導入

  • 一品一様の特注設計(リノベーション・増改築対応)

  • 建築BIMとの連携によるCADデータ活用

  • 異素材(木調樹脂、ガラス、スチール)とのハイブリッド製品

結果として、サッシ業者は単なる“下請け加工業”ではなく、建築設計の一端を担う技術職としての地位を確立しつつあります。


3. 対応建築物の多様化:住宅から非住宅、リノベまで

サッシはもはや“住宅だけのもの”ではありません。近年は非住宅建築や特殊施設、さらには屋外空間やリノベーション市場への進出が進んでいます。

● 多様な建築現場での活用例

  • 高層ビル・公共施設・商業施設・病院・学校などの大型建築

  • カーポートやテラス屋根、ガーデンルームなどの外構製品

  • 古民家やマンションのリノベーションに合わせた寸法調整加工

  • バリアフリー・ユニバーサルデザインへの対応製品の製作

現場ごとの用途・環境に応じた製品供給が求められるため、柔軟な提案力と設計理解力が求められる領域に進化しています。


4. デザイン・カラーの多様化:空間との調和を生むサッシへ

現代建築では、サッシも「見せる部材」として扱われるようになりました。従来のシルバーやブロンズから脱却し、空間全体のデザインに合わせた色・質感・細部設計への要望が高まっています。

● 対応する装飾要素

  • カラーアルマイト処理や焼付塗装での豊富なカラーバリエーション

  • 木目調ラッピングや粉体塗装による素材感の演出

  • スリムデザインやフレームレス設計による“抜け感”の実現

  • 建築家との協働による意匠性と構造性の両立提案

デザインニーズの多様化に応じて、アルミサッシ加工業は「空間演出の一部」としての高度な美的価値の創造に携わっています。


5. 地域性・環境対応への多様化:ローカルニーズとSDGs視点

建築には、地域気候・文化・法規制などの多様な背景があり、サッシもそれに対応した加工・製品が必要です。また近年では環境配慮型の加工・製品開発も急速に進んでいます。

● 地域・環境対応の例

  • 雪国向けの積雪・凍結対策サッシ

  • 高温地域での遮熱・日射反射仕様

  • 台風・地震対策型の高耐風圧構造

  • リサイクルアルミ材の活用やCO₂削減工程の導入

これにより、アルミサッシ加工業は地域に根ざした建築対応業でありながら、グローバルな環境課題に応える“次世代建材業”へと進化しているのです。


アルミサッシ加工業は、“窓枠”から“空間と社会を支える産業”へ

アルミサッシ加工業は、かつての一括大量生産・単機能製品の時代から、「個別対応・高機能・意匠性・地域性・環境性」すべてが求められる高度多様化の時代へと突入しています。

単なる建材製造ではなく、
✅ 建築の性能と快適性を担保する技術業、
✅ 空間に個性と美しさを与えるデザイン業、
✅ 持続可能な社会に貢献する環境対応産業、

こうした側面を持ち合わせた“進化する加工業”なのです。

 

 

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シンワのよもやま話~一人前までの道のり~

みなさんこんにちは!

シンワオートマチック株式会社の更新担当の中西です!

 

 

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シンワのよもやま話~一人前までの道のり~

ということで、アルミサッシ加工業者で“一人前”になるまでにどのような過程を経るのかを、現場目線で深く掘り下げます。

 

住宅やビルの外観・機能性を左右する「アルミサッシ」。この精密加工を担う職人の世界では、知識・技術・感覚を総動員して、わずか数ミリのズレも許されない作業が求められます。


1. 【初期段階】基本作業と安全管理を身につける

■ 道具・機械の名称と使い方を覚える

  • 切断機、プレス機、ボール盤、溶接機の基本操作

  • アルミ材の特性(軽さ・変形・傷つきやすさ)を理解

■ 安全意識の徹底

  • 保護具(手袋、ゴーグル、安全靴)の着用

  • 加工中の巻き込み・指詰めなどへの注意力

この時期は、「焦らず、正確に、安全に」を身体に染み込ませる期間です。


2. 【中期段階】加工精度と段取り力を高める

■ 加工寸法の理解とミリ単位の精度

  • 図面を読み解き、各部材を正確に切断・穴あけ・組立

  • 公差(±〇mm)の概念を理解し、測定工具(ノギス、スケール)を使いこなす

■ 材料の歩留まりや加工順の最適化

  • 無駄な切断や組み直しを避けるため、「段取り8割」の考え方が重要

  • 製品ごとのクセ(たわみや反り)を経験から学ぶ


3. 【応用段階】自律的な判断とトラブル対応

一人前の職人に近づくにつれ、「考えて動く」ことが求められるようになります。

■ 図面と実物のズレを修正できる力

  • 現場寸法との違いを発見し、自ら修正指示を出せるように

  • 加工順の変更や補強部材の工夫など、臨機応変な対応力が問われます

■ 若手への指導・段取り調整も担当

  • 作業の指導や後輩のサポートを行う中で、自身の理解も深まる

  • 現場や営業とのコミュニケーションが増え、「橋渡し役」としての役割も担うように


4. 【一人前の定義】精度・スピード・信頼の三拍子

一人前と認められる職人には、次のような力が備わっています

  • 精度:どんな製品でも誤差なく仕上げられる

  • スピード:加工時間を見積もり、納期に間に合わせられる

  • 信頼:後工程(組立・現場施工)までを考慮した加工ができる

また、CAD図面を読み取り、3Dモデルや加工データへの理解があることも今後の必須スキルとなっています。


5. 一人前になるまでにかかる年数と心構え

多くの業者では、約3~5年で一人前と認められることが多いです。ただし、それは単なる年数ではなく、以下のような積極性が必要です

  • 「どうすればミスが減るか?」と常に工夫する姿勢

  • 機械任せにせず、“手と頭”で考える感覚を養う

  • 周囲との連携を大切にし、現場全体を意識する視野


アルミサッシ加工職人の一人前への道のりは、単なる技術習得ではなく「ものづくりへの誇り」と「社会インフラを支える責任感」を身につけるプロセスです。

精密で美しい仕事を極めたい方、自分の手で社会に貢献したい方には、まさにぴったりの職種です。

 

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シンワのよもやま話~3D図面~

みなさんこんにちは!

シンワオートマチック株式会社の更新担当の中西です!

 

 

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シンワのよもやま話~3D図面~

ということで、アルミサッシ加工業者が3D図面を活用することによるメリットや現場での変化について、深掘りしていきます。

 

住宅やビルの開口部に欠かせない「アルミサッシ」。この製品は、軽量・高強度・耐食性という特性に加え、ミリ単位の精度と美観が求められる加工品です。そんな高精度なものづくりを支えるツールとして、近年注目されているのが「3D図面(3D CAD)」の導入です。


1. アルミサッシ加工における「3D図面」の位置づけ

従来は2D図面が主流で、平面の設計図からパーツの寸法を割り出し、職人の熟練技で組立を進めるのが一般的でした。しかし、近年では製造現場の属人化リスク・ミス削減・納期短縮の観点から、3D図面が導入されています。

  • フレーム断面の構造を立体で確認可能

  • 異なるパーツの嵌合性・クリアランスの事前検証

  • 材料取りや加工指示の自動化にも対応


2. 3D図面がもたらす具体的メリット

■ 加工精度の向上

3Dモデルでの部品設計により、組み合わせ部分の干渉・ズレ・たわみの事前確認が可能になり、加工時の手直しや再加工のリスクが大幅に低減します。

■ 図面共有の効率化

現場作業者、営業、設計、外注業者間で同じ3Dモデルを共有できるため、認識のズレがなくなり、説明や確認作業の時間が短縮されます。

■ 加工・組立工程の見える化

3D図面を活用して、加工順序や組立順を視覚化することで、作業の効率化やミス防止に大きく貢献します。


3. CAM連携によるスマート製造

3D図面は単なる「可視化ツール」ではなく、CAM(コンピュータ支援製造)との連携による自動化にも活用され始めています。

  • 切断長さ、穴あけ位置、切削角度を正確にデータ出力

  • NC工作機械やパンチングマシンへの自動指示

  • 加工工程の統一・均質化による品質向上

このような「3D→CAM→加工機」の流れが、次世代のサッシ加工現場を支えています。


4. 導入時の課題と工夫

■ 初期投資とスキルギャップ

  • 3D CADソフト(SolidWorks, AutoCAD, Fusion 360など)の導入コスト

  • 操作スキルを持つ人材の育成

■ 解決のための工夫

  • 図面テンプレートやパーツライブラリの整備

  • 現場作業者への簡易3Dビューアー提供

  • 小規模でも使いやすいクラウド型CADの活用


5. 今後の展望:顧客対応からメンテナンスまで

3D図面は加工現場だけでなく、営業活動やアフターフォローにも活用の幅が広がっています

  • 顧客に対して完成イメージを3Dで提示(受注率UP)

  • リフォーム・メンテナンス時の設計再利用

  • BIMとの連携による建築全体との整合性管理


アルミサッシ加工業における3D図面の導入は、精密なものづくりの“質”を飛躍的に高めるツールです。製品の高機能化、短納期対応、多様な顧客ニーズに応えるため、3D図面の活用は今後ますます重要な位置を占めるでしょう。

 

 

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シンワのよもやま話~チェック項目~

みなさんこんにちは!

シンワオートマチック株式会社の更新担当の中西です!

 

 

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シンワのよもやま話~チェック項目

ということで、今回は、アルミサッシ加工図面確認するチェックすべ具体項目と、見落とすトラブルつながる注意ポイント掘り紹介ます。

 

アルミサッシ加工において、図面は“命綱”です。設計寸法仕様読みば、たとえ職人仕上げとしても、現場では「ない」「ない」「漏れる」といった致命問題発生ます。


1. 図面チェック目的は?

  • 加工ミス未然防ぐ

  • 現場まり整合性確保する

  • 部材手配機械設定正確行う

  • 製品不良・クレーム・納期遅延防止

図面チェックは「単なる確認作業」ではなく、加工品質会社信用守る工程です。


2. アルミサッシ加工チェック項目一覧

項目 内容 注意
寸法 さ×幅、立て 躯体開口寸法クリアランス確認
見込寸法 厚み方向寸法 厚・断熱干渉確認
切断寸法 材・障子それぞれ 組立全体寸法設計通り
金物位置 セント・戸車・補強など 取付位置・下地有無
開閉方向 違・引・FIX・など 開口整合性必須
ガラス仕様 さ・種類・ガス入り・Low-Eなど 重量・パッキン種別確認
取合い寸法 外壁・タイル・水切り干渉部分 実測差異注意

3. 特に注意すべ図面読み取りミス

1)開口寸法製品寸法混同

製品寸法=開口寸法 – クリアランス誤ると「ない」

2)建具整合

→ 「図面FIXなのに建具引き」「違う」など変更漏れ要注意

3)加工公差確認不足

切断公差・穴あけ寸法微差組みない、またはつき・漏水原因

4)障子当たりズレ

立て・戸車・セント位置関係不正確ない


4. 加工チェックフロー実務上の工夫

  1. 設計図+建具表+部品照合

  2. 開口寸法(実測)すり合わせ

  3. 加工リスト(切断表・部品表)転記

  4. ダブルチェック(担当による)

  5. 必要製造責任者・現場監督確認

工夫例:

  • 寸法ミスきやすい箇所に「枠・黄色ライン」など注意喚起

  • 同一現場サイズ類似したカラー分類防止

  • 材料カット機械設定条件図面併記


5. 図面チェックミス引き起こす“現場損失”

失敗 損失内容
ガラス寸法違い ガラス発注・納期遅延・信用低下
組立全幅誤差 枠組みやり直し・現場施工不能
当たりズレ 納品クレーム・再訪修理対応
開閉方向誤認 製品全数製作・工場ラインストップ

加工図面確認精度が、そのまま製品信頼決めるです。


図面読む力」が“職人品質”支える

アルミサッシ加工にとって図面確認は、図面ただ「見る」ではなく、そこから必要情報を「読み取り」「意図理解し」「不備先回り防ぐ」ため専門技術行為です。

図面読み違い製品そのもの失敗”だからこそ、一枚一枚真剣向き合う姿勢プロフェッショナルとして評価つながるです。

 

 

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シンワのよもやま話~図面の書き出し~

みなさんこんにちは!

シンワオートマチック株式会社の更新担当の中西です!

 

 

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シンワのよもやま話~図面書き出し

ということで、今回は、アルミサッシ加工にとって図面書き出しなぜないか、どのようリスクぎ、現場信頼得るためどう役立つ掘り解説ます。

 

アルミサッシは、住宅・ビル・店舗などあらゆる建築物使われる精密建材です。そしてその加工は、設計から必要情報抜き出して「加工指示図面」展開する、図面書き出し”作業極めて重要です。


1. 図面書き出しは?~設計から“現場使える情報”へ~

図面書き出しは、建築設計サッシ図・建具表・まりなどに、実際加工・組立・施工必要寸法・形状・部品情報抜き出し整理する工程です。

書き出し内容

  • サッシ見込・立て・位置

  • 枠・障子それぞれ切断寸法・加工位置

  • ガラス寸法・パッキン形状

  • 建築躯体取合い寸法

つまり、“設計意図現場寸法翻訳”する作業です。


2. 書き出しミス起こす致命トラブル

アルミサッシ精度誤差ミリでも施工不良直結する繊細建材です。書き出しミスあると、以下よう問題発生ます

  • 開閉不良(当たりズレる/カギない)

  • 現場躯体ない(ない)

  • 排水勾配ミスによる雨漏り

  • ガラス発注ミス(寸法違い・割れリスク)

  • クレーム・製作・工期遅延・コスト

つまり、書き出しは“ミス未然防ぐため加工チェック機構”です。


3. 図面書き出しチェックポイント

チェック項目 内容 注意
寸法 開口寸法クリアランス確認 躯体取合い+シーリング考慮
枠・障子切断寸法 加工長・止まり位置 ピタ留め/斜め切りなど加工調整
水切り・勾配 防水・返し処理 結露・雨漏り対策として重要
金物・戸車・セント位置 加工寸法・下地補強 寸法ミス現場修正不能なる危険
建具整合性 仕様・色・型番 設計変更落とし注意

4. 図面書き出しもたらす効率信頼

正確図面書き出し行うことで、以下よう利点あります

  • 加工効率迷いなく寸法通り切断・組立できる

  • 現場まり良い無理調整作業不要

  • 施工スピードアップ段取り時間短縮れる

  • クレーム防止施工トラブル激減

  • 顧客から信頼獲得職人として評価高まる


5. 図面書き出し支える「経験伝達力」

図面書き出しは、設計読むえ、以下スキル必要です:

  • 建築現場まりに関する知識

  • 加工機械特性理解した寸法調整

  • 現場監督職人意思疎通

  • 変更図・最新更新管理

経験豊富加工ほど、「このままたら現場困るろう」という“読み”と“き”ってます。それ職人です。


図面書き出しは「精度・信頼・安全」つなぐ

アルミサッシ加工において図面書き出しは、製造精度だけなく、現場連携、安全性、さらには企業として信頼まで左右する極めて重要工程です。

ただ作る」ではなく、「現場ぴったり合うよう仕上げる」ため準備が、図面書き出しです。

 

 

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シンワのよもやま話~流れ~

みなさんこんにちは!

シンワオートマチック株式会社の更新担当の中西です!

 

 

さて今日は

シンワのよもやま話~流れ~

ということで、今回は、そんなアルミサッシが現場で施工されるまでの流れを、業者目線で詳しく、かつ分かりやすくご紹介します♪

 

「施工までの流れ」と見えないプロの仕事

アルミサッシは建物の顔とも言える「開口部」を構成する重要な部材。
その“製品としての完成度”はもちろん、現場で正しく納まり、性能を発揮できるかどうかは、私たち加工業者の仕事にかかっています。


アルミサッシの施工までに必要な6つのステップ


① 【受注・設計図の確認】~最初のミスが後工程を左右する~

まず最初に行うのが、設計図の受領と確認です。

  • 開口部の寸法・建物の構造・階数

  • 指定品番・メーカー・シリーズ

  • 仕様(複層ガラス、防火/非防火、断熱タイプ 等)

この段階で設計図の不備や不明点を見逃すと、後工程での「手戻り」や「納品トラブル」に直結します。

📌 この時点で現場担当者・設計者としっかり情報を共有するのが、プロの基本。


② 【打ち合わせ・仕様確認】~建築図と製品仕様をつなぐ翻訳者の仕事~

次に、施工業者・設計士・元請け担当者と詳細仕様の擦り合わせを行います。

  • 枠の形状(段付き枠・片枠・フラット枠など)

  • ガラスの種類(Low-E、合わせガラス、防犯仕様など)

  • 納まり図と建築の外壁材・サイディングの干渉確認

  • アルミ色・網戸・格子・開閉方式の確認

💡 「建築の図面」と「サッシメーカーの製品仕様」を翻訳してつなげるのが、加工業者の重要な役割です。


③ 【製品設計・加工図作成】~“施工図から現場寸法”への変換技術~

ヒアリングと図面確認をもとに、加工用の図面(サッシ図・製作図)を作成します。

  • 実際の開口部サイズに対するクリアランス(隙間)調整

  • 枠組みの構造チェック(上下枠の重なり/補強材)

  • 取り合い部分の部材選定(アングル・防水シート位置)

📐 この図面が、実際の加工の“命綱”となるため、寸法精度は1mm単位で管理されます。


④ 【アルミ材・部品の手配・加工】~精密さと効率のバランス~

加工図が確定したら、いよいよアルミ材のカット・組立加工が始まります。

  • 指定メーカーからアルミ材・部品を発注(LIXIL、YKK APなど)

  • カットマシンで精密に切断(端面の直角精度が命)

  • 組立工程でビス留め・シーリング処理

  • ガラス工場へ搬送し、ガラスとの組み込み(建具製作)

🔧 加工には「工場の作業者の技術力」+「デジタル管理システム」の両方が必要です。


⑤ 【検品・養生・現場搬入】~“現場対応力”が問われる段階~

製品が完成したら、以下を行います

  • 寸法・開閉テスト・傷・汚れの有無を入念に検品

  • 運搬時の破損を防ぐため、角部・ガラス面を丁寧に養生

  • 積込順・搬入経路を考慮してトラックへ積載

  • 搬入時間・ルート・現場対応者との連絡調整

📌 狭小現場や階上搬入がある場合は、ユニック車や人力搬入の調整が必要になります。


⑥ 【現場対応・施工サポート】~最後まで「納まる」ことを確認する~

現場に製品を納品した後も、加工業者の仕事は終わりません。

  • 現場の職人と設置方法・取り付け順の確認

  • 実際の開口部寸法との微調整・スペーサー調整

  • 防水テープ・シーリング位置の指示

  • 万一の割れ・不良対応の即時サポート

👷‍♂️ 「図面通りでも現場では納まらない」
そんな時に対応できるのが、現場を理解している加工業者の強みです。


見えない部分こそプロの品質が問われる

アルミサッシの加工は、単なる「部材供給」ではありません。

  • 寸法の正確さ(1mmのズレが雨漏りに)

  • 開閉の滑らかさ(戸車選定や丁番の精度)

  • ガラスとフレームの密着度(結露・断熱に関わる)

  • 現場との連携(納期・搬入方法・急な変更対応)

これらすべてが整って、「現場で正しく納まり、長年トラブルなく使えるサッシ」が完成します。


【まとめ】アルミサッシ施工までの流れは、技術と連携の積み重ね

アルミサッシは、建築物の性能・意匠性・快適性に大きな影響を与える重要な部材です。
そしてそのサッシが現場で完璧に納まるまでには、

  • 設計力

  • 加工精度

  • チーム間の情報共有

  • 施工現場への理解と柔軟性

これらすべてが揃って初めて「本物の仕事」になります。


アルミサッシの設計~加工~現場対応まで、ワンストップでお任せください!

✅ 戸建て/ビル/施設/リフォームすべて対応
✅ メーカー製品~特注オーダーまで幅広く対応
✅ BIM・CADデータ提供、図面作成のご相談もOK

 

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シンワのよもやま話~設計~

みなさんこんにちは!

シンワオートマチック株式会社の更新担当の中西です!

 

 

さて今日は

シンワのよもやま話~設計~

ということで、今回は、アルミサッシ加工業の視点から、「サッシ設計の重要性」と「設計時に注意すべきポイント」、さらには最近の設計トレンドと技術進化まで、現場に即した内容を深掘りしてお届けします♪

 

加工業者が語る「設計の本質」と現場を支える精密技術

一見、どれも同じように見える「アルミサッシ」ですが、実はその設計段階での判断と工夫が、建物の性能・見た目・安全性・使いやすさすべてに大きな影響を与えています。


なぜアルミサッシの「設計」が重要なのか?

✅ サッシは「見た目」と「性能」を両立させる存在

建築においてアルミサッシは単なる「窓枠」や「開口部の縁」ではありません。
以下のような複数の機能が要求される、非常に複雑な構造部材です。

  • 気密性・断熱性・防音性

  • 水密性・耐風圧性

  • デザイン性・景観との調和

  • 開閉のしやすさ・耐久性

これらの性能を満たしながら、設計図と建物仕様にぴったりと合うように加工するためには、設計段階での正確な検討と調整が不可欠なのです。


アルミサッシ設計の主な流れとチェックポイント

① 【仕様確認・要望のヒアリング】

  • 開口部のサイズ・方位・形状

  • 建築用途(住宅/商業施設/集合住宅 など)

  • 求められる性能(断熱等級、防火仕様、遮音性能など)

📌 設計者や元請けとの綿密な打ち合わせが、この段階でのズレを防ぎます。


② 【図面作成と構造検討】

  • 施工図・詳細図をもとにサッシ枠の寸法・構造を決定

  • 取付部材(アングル・モール・パッキン)の仕様検討

  • 納まり図を基にした干渉チェック・雨仕舞の検討

💡 重要なのは「美しく納める」だけでなく、“施工しやすく・長持ちする”構造設計をすること。


③ 【部材選定と強度計算】

  • 採光面積や風圧、重さに応じたアルミ材の厚み・形状を選定

  • 建築地の地域区分に応じた耐風圧計算を行う

📌 特に高層階や沿岸部では強風対策として「中桟」や「補強部材」が必要な場合も。


④ 【熱・結露対策の確認】

  • Low-E複層ガラス、アルゴンガス封入など高断熱仕様

  • 結露リスクの高い環境では樹脂スペーサー・断熱部材の追加

💡 近年は「ZEH」や「断熱等級5〜6」対応の要望が増加中。設計から断熱性能を意識した提案が重要です。


⑤ 【開閉・動作の設計】

  • 引き違い/開き戸/FIX/折戸など、使用用途に最適な開閉方式

  • スムーズな動作性と耐久性を両立した金物の選定

  • 重量に応じた戸車やダンパーの選定も

🛠️ 快適性を左右するのは「部品の選定力」と「動作精度」。ここがプロの技の見せ所です。


アルミサッシ設計の「落とし穴」と対策

よくある問題 設計ミス例 対策ポイント
開口部の寸法ミス サッシが入らない/無理な加工が必要に 図面との照合を徹底、現場実測を行う
水漏れ・結露 雨仕舞の納まりが甘い、断熱不足 結露シミュレーション、パッキン設計
開閉不良 引き違いで枠がゆがむ、戸車選定ミス 枠補強+適正部材の選定
外観不良 色味が建物と合わない、出隅が雑 納まり図・カラーサンプルを共有

最近の設計トレンドと技術革新

✅ スリムフレーム設計(極細枠)

  • フレームを極力細くし、開口部のガラス面積を最大化

  • 意匠性・採光性が向上 → モダン住宅やホテル建築で人気


✅ トリプルガラス/Low-E仕様への対応

  • 断熱性能を最大限に高めるサッシ設計

  • ガラスの重量増加に対し、補強と開閉機構の見直しが必要


✅ BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)対応

  • 設計データをBIMと連携し、他業種と干渉チェックが可能

  • 自動拾い出し、プレカット加工の効率化

💡 設計段階からBIMデータでやり取りできる業者は、ゼネコン・設計事務所からの信頼が厚いです。


アルミサッシの「設計力」は建物の質を決める

エンジニアリングと職人技、そして建築意匠との融合
それがアルミサッシ設計の本質です。

  • 快適性を支える性能設計

  • 美観と耐久性を両立させる構造設計

  • 工期とコストを意識した施工性

これらをすべて踏まえて提案・設計できるサッシ加工業者が、これからの建築に選ばれる存在です。


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  • 一般住宅から大規模ビル案件まで対応

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  • BIM対応データのご提供も可能です!

 

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シンワのよもやま話~交換時期~

みなさんこんにちは!

シンワオートマチック株式会社の更新担当の中西です!

 

 

さて今日は

シンワのよもやま話~交換時期~

ということで、アルミサッシの交換時期の目安、交換のサイン、最新の高性能サッシへの切り替えのメリット、交換時のポイント について詳しく解説します♪

 

アルミサッシは、住宅や商業施設、オフィスビルなどに広く使われており、耐久性が高く、適切なメンテナンスを行えば30年以上使用できる こともあります。しかし、長期間使用すると気密性・断熱性の低下、腐食、部品の摩耗 などの問題が発生し、快適な住環境を維持するために交換が必要になります。


1. アルミサッシの交換時期の目安

(1) 一般的な耐用年数

アルミサッシの寿命は、使用環境やメンテナンス状況によって異なります が、以下のような目安があります。

アルミサッシの種類 耐用年数(交換推奨時期)
一般住宅用サッシ 20~30年
高性能断熱サッシ 25~40年
高層ビル・商業施設向けサッシ 30~50年
樹脂複合サッシ(アルミ+樹脂) 30~40年

🌟 一般住宅では20~30年、商業施設や高層ビルでは30年以上の耐久性が期待される!


(2) 交換を検討すべき主なサイン

開閉がスムーズでなくなった(動きが重い、異音がする)
窓枠やガラス周辺に結露が発生しやすくなった
室内の気密性・断熱性が低下し、冷暖房効率が悪くなった
ゴムパッキン(ガスケット)が劣化し、隙間風が入る
窓ガラスの曇りや割れ、紫外線による変色が見られる
フレームに錆びや腐食、変形が生じている
防犯性能が低下し、新しい安全基準に適合しなくなった

特に「隙間風」「結露」「開閉不良」は交換のサイン!


2. アルミサッシの交換を検討する理由とメリット

(1) 最新の断熱・遮熱性能による省エネ効果

最新のLow-E複層ガラスや樹脂複合フレームで、冷暖房効率を向上
断熱性能が向上し、夏の冷房・冬の暖房費を大幅に削減
結露の発生を抑え、カビやダニの発生を防ぐ

🔥 交換後の電気代削減効果は、年間10~30%にもなることも!


(2) 気密性・防音性能の向上

最新の高気密・高断熱サッシは、外部の騒音を大幅にカット
気密性が向上し、隙間風を防ぐことで快適な室内環境を実現
住宅密集地や商業施設周辺でも静かな住環境を確保

🔇 特に「交通量の多い道路沿い」「鉄道近く」では防音サッシへの交換が推奨!


(3) 防犯性能の向上

強化ガラスや防犯フィルム対応のサッシで空き巣対策
クレセント錠(防犯ロック付き)の採用でセキュリティ向上
警察庁推奨の「CPマーク付き防犯サッシ」への交換が可能

🚨 最新の防犯サッシは「こじ開け対策」が施されており、侵入リスクを大幅に軽減!


(4) デザインのリニューアルと資産価値向上

モダンなデザインのサッシに交換することで、住宅の外観をアップグレード
マンションや商業施設では、リノベーションの一環として採用されることが多い
資産価値が向上し、売却時の評価も高まる

🏡 美観と機能性の両方を向上させることで、住まいの価値を維持・向上!


3. アルミサッシ交換の際のポイントと注意点

(1) 適切なサッシの選定

設置環境(寒冷地・沿岸部・都市部)に適した素材・構造を選ぶ
Low-E複層ガラスやトリプルガラスを採用し、断熱性能を強化
建物の構造に適した開閉方式(引き違い窓・片開き窓・上げ下げ窓など)を選択

🏠 地域や気候に合わせた最適な仕様を選ぶことが重要!


(2) 交換工事の進め方

既存の窓枠をそのまま使う「カバー工法」で短期間・低コストでの交換が可能
窓全体を新しいフレームに交換する「フルリフォーム工法」は耐久性・断熱性を最大限向上
工事は1窓あたり約半日~1日で完了するケースが多い

💡 「カバー工法」なら、壁や内装を傷つけずに短期間で施工可能!


(3) 補助金や助成金の活用

「住宅省エネ2025補助金」など、省エネリフォーム補助金を利用可能
地域のエコリフォーム助成金を活用し、コストを抑える
断熱性能向上のための補助金制度をチェック

💰 補助金を活用すれば、交換コストを30~50%削減できる場合も!


4. まとめ:アルミサッシの適切な交換で快適・安全・省エネな住環境を実現!

アルミサッシの寿命は20~30年、高層ビル向けなら30年以上
気密性・防音性・断熱性が低下したら交換のサイン
最新のサッシに交換することで、電気代削減・結露防止・防犯性能向上が可能
適切な工法(カバー工法・フルリフォーム)を選び、短期間での施工が可能
補助金・助成金を活用し、コストを抑えたリフォームを実現

🏡 長く快適に住み続けるために、適切なタイミングでアルミサッシの交換を検討しよう!
気になる場合は、専門業者に相談し、最適なリニューアル計画を立てましょう!

 

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