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みなさんこんにちは!
シンワオートマチック株式会社の更新担当の中西です!
さて今日は
シンワのよもやま話
~“1/100mmの世界”🔍~
アルミサッシ加工の魅力は、その“緻密さ”にあります。
工場では、1/100mm単位の寸法を競う世界が広がっています。
サッシのフレームは、組み合わせるガラスや建物構造体との整合性が命。
そのため加工精度は常に**±0.1mm**レベルで管理されます。
レーザー測定器、デジタルノギス、三次元測定器を用い、
寸法・角度・対角差を徹底的に検査。
わずかな“反り”も、開閉の引っかかりにつながるため、
熟練の目視と手感覚による確認が欠かせません。
サッシ組立では「直角出し」が最も重要な工程です。
四方のフレームをL字金具で締める際、
“締めすぎ”れば変形、“緩すぎ”ればガタつく。
そのため職人は、締結トルクを均一に保ち、
対角寸法を何度も測りながら調整します。
「機械で作り、人の感覚で仕上げる」
このバランスこそが、加工業の核心です。
アルミサッシは、見た目の美しさも重要。
アルマイト処理(耐食・艶出し)
粉体塗装(意匠・耐候性)
木目調シート貼り(デザイン性)
など、用途に応じて仕上げを変えます。
11月のような乾燥時期は、
静電気による粉体のムラや埃付着にも注意が必要。
環境管理も品質の一部です🌬️
近年、CAD/CAM連携により図面→加工→組立が自動化されています。
しかし、最終的な精度保証は職人の手が担っています。
なぜなら、
アルミは温度で伸縮し、±1mmの差が生じる素材だからです。
つまり、現場では機械の数字よりも、
「経験が導く補正値」を信じる瞬間があります。
その経験の積み重ねが、真の品質を作るのです。
精度とは、ただ“寸法を合わせる”ことではなく、
「建物全体の調和を取ること」。
アルミサッシ加工職人たちは、
数値の向こう側にある“感覚の美学”を大切にしています。