-
最近の投稿
アーカイブ
カテゴリー
投稿日カレンダー
みなさんこんにちは!
シンワオートマチック株式会社の更新担当の中西です!
さて今日は
シンワのよもやま話
~“光と風をデザインする金属”✨~
「アルミサッシ加工」と聞くと、単に窓枠やドア枠を作る仕事に思われがちですが、
実は建物の快適性・安全性・デザイン性を左右する極めて重要な製造分野です。
住宅、ビル、学校、商業施設、病院——。
どんな建物にも必ずある“開口部”。
その性能を決めているのが、私たちアルミサッシ加工業者です。
サッシとは、窓やドアなどの「枠(Frame)」のこと。
その中でも“アルミ製”は、軽量・耐食・加工性の高さから、
日本の建築で最も多く使われています。
アルミは鉄の約1/3の軽さでありながら、
陽極酸化(アルマイト処理)によって錆びにくく、
強度も十分。
さらに、リサイクル性が高く、環境にも優しい素材です🌱
アルミサッシ加工は、大きく次の流れで進みます👇
1️⃣ 材料切断(カッティング)
押出形材を、図面寸法に合わせて高速切断機で切る。
角度精度は±0.2mm。熱膨張まで考慮するのが職人の腕。
2️⃣ 穴あけ・切欠き加工
レールや取付金具の位置に合わせて穴をあける。
NCマシンによる自動化が進む一方、特注品は手加工が命。
3️⃣ 曲げ・組立
コーナー金具・ピン・ビスで四方を組み上げ、直角を確認。
“直角”が出なければ、ガラスもパッキンも正しく収まらない。
4️⃣ シーリング・ガスケット挿入
気密性を確保するため、ゴム材を正確に圧入。
この工程の丁寧さが、防音・断熱性能を決める。
5️⃣ 検査・梱包・出荷
表面傷・ゆがみ・寸法誤差をチェック。
現場でそのまま取付できる状態に仕上げて出荷。
「1mmの誤差が、建物全体の快適性を変える」
まさに、精度の世界です。
アルミは軽くて柔らかいがゆえに、
加工時の“熱”や“力の掛け方”で変形しやすいという特徴があります。
そのため現場では、
切断時に冷却エアを併用
曲げ加工はテンションバーで反り防止
ネジ締めトルクを一定管理
といった緻密な調整が欠かせません。
さらに、最近では3D CADによる展開設計が主流となり、
加工精度と納期の両立が進んでいます💡
現代の住宅では、「サッシは外観部品ではなく性能部品」とも呼ばれます。
断熱性能(Low-E複層ガラス+樹脂スペーサー)
防音性能(防音パッキン+気密構造)
防犯性能(クレセント錠+強化ガラス)
これらの要素を、わずか数ミリの誤差で設計・加工しているのです。
つまり、サッシ加工とは
“建物の温度と静けさをデザインする仕事”とも言えます✨
アルミサッシ加工は、
機械と人の感覚が融合する“職人のものづくり”です。
美しさ・精度・耐久性。
そのすべてを兼ね備えた一枚の枠が、
住む人の快適さを支えています。